こんにちは。副住職の祐一です。
前回の初っ端で、「老苦」は理解しやすいですねって言っておいて、最後の最後に頭がこんがらがってしまいました。わかりやすそうで、わかりづらいテーマなのかもしれませんが、恐らく、私の頭のなかでややこしくしただけだと思います。老苦とは、平たく言えば、「老いていく事は、自分の思いどおりにならず、常に起こっている事象」という事です。苦とはしんどいや苦しいではなく、「思いどおりにならない」事ですから。
私も以前、仏教の本を読んでいる際に、ハッとする事がありました。
人間は生まれた瞬間から、老いていて、死に向かっている。確かにそうだと思いました。子供の頃には考えもしなかった発想です。でも確かにそうですね。30年たてば、自分は老いたなって感じるという事は、子供の頃の1分も老いに向かっているという事です。思い通りになりませんね。来年1年は老いないようにしょう!ってできませんからね。
だから、老苦=ご高齢者と結びつけるような発想はあやまりですね。失礼しました。
【まとめ】 老苦 = 老いていく事は、自分の思い通りにならず、常に起こっている苦しみ
とします。
次回は病苦です。
合掌