こんにちは。副住職の祐一です。

今日は死苦について、考えていきたいと思います。この死苦は、四苦の中でも一番思い通りにならない苦だと私は考えます。またこの苦は過去も現在も、恐らく未来も永遠に思い通りにならない苦になるであろうと考えます。

人は生まれた時点で死に向かって日々を過ごします。常に死に向かっているのです。赤ん坊であっても、幼児であっても、青年であっても、成人であっても、老人であってもです。生まれたからこそ死ぬ事は必然なのです。それゆえに死ぬことは特別なことではありません。身近に起こると特別な事だと思いがちですが、自然界からすれば常日頃から起こっている当たり前の出来事です。

お釈迦様の教えもこの事に触れております。人には煩悩があり、今に執着しがちです。死ぬことは当たり前なのに、その事を受け入れられない。なぜなら人の欲望がそうさせているからである。だからこそ、当たり前のことを当たり前と受け止め、今に執着せずに、煩悩を捨て、欲を捨てれば、心は晴れやかになりますというような教え(かなり乱暴な言い方)ですが、この境地にたどりつくには、非常に難しいです。恐らく理屈では理解できていたとしても、実践できる人はそういません。ではどうすれば良いのでしょうか?

少し頭を整理したいので、次の回でまとめたいと思います。

合掌。

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