こんにちは。副住職の祐一です。

少し間が空いてしまいましたが、死苦について続きを書いていきたいと思います。

まず私の結論から申し上げたいと思います。どんな人であれ、身近な人が亡くなる事に対して、耐性をつける事は私は不可能だと思います。また身近な人が亡くなる事自体がいやなので、身近な人との関係を断つことも無理だと思います。

ではどうすれば良いのか?

私はその人が亡くなる前に、「後悔が残るような関係のままにしておかないようにすること」ではないか?と思います。

亡くなった事、もう会えなくなってしまう事は大変悲しい事ですが、お互いに伝えておきたかった事、聞いておきたかった事を言い合い、会える時に会っておく等を今現在実践していれば、身近な人が亡くなってしまった場合でも、「後悔の念」は柔らぐと私は思います。亡くなったら会えなくなってしまうので、何も伝えられません。これが突然来る事もあるから慣れる事も耐性をつける事も出来ないのではないかと思います。

今なんです。生きている今しかできないのです。これはチャンスであり、良い機会なんです。これを理解すべきなんだと思います。年齢どおり死ぬ事が理想ですが、その通りにはならない事もあるのです。勝手に順番をつけているのは自分の心です。実際に順番は存在しません。だからこそ、自分にとって大事な人には後悔の無いよう常に今を意識して接するべきなのです。

これを理解していれば、恐らく大きな悲しみを軽減する事はできると私は思います。

結論

死苦も、思い通りにはならないものです。だからこそ、その準備が必要です。お互い生きている間はそのチャンスがあります。その事を理解しましょう。

※テーマが大きすぎて、まとまりのない文章になってしまったと思います。今後もこのテーマは取り扱っていきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いします。

合掌

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